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英語に自信がないを終わりにする

みわ文法とは

1. みわ文法って何?

みわ文法は、「話したい」人のための文法。

みわ文法は、英語を話そうと思ったときに、迷わず正しい形にたどり着くための、話し手の視点を大切にした文法です。

日本で一般的に学習されている英文法は、伝統的な英文法の翻訳であることが多いのではないかと思います。これは、読解や理解のためには有効だということは、受験英語のレベルの高さからうかがい知ることができます。しかし、現状として、これで話せるようになっている人がどれほどいるでしょうか。話すためには、違った角度から考えた方が、より効率がよいのではないか。「みわ文法」は、そんなことから編まれた文法です。

・・・なんて格好つけて言ってみましたが、実はなんのことはない、「私の頭の中がどうなっているか」を再現しただけのことです。私の母語は日本語で、私もみなさんと同じように、成長してから英語を身につけました。英語など語学に関連する学部ではありませんでしたが、大学を卒業するころには基本的には困ることなくしゃべれていましたから、かなり効率よく身につけられた方なのではないかと思います。この「最短距離」を、みなさまの目に見える形で再現したのが「みわ文法」です。

「みわ文法」などと、自分の名前を冠するなんて図々しい(>_<)と、自分でも思います! でも、私の専門は文法で、私が大学院で学んだいちばん大きなことは、「文法はひとつしかないけれど、文法論は文法学者の数だけある」ということでした。英語という言語の文法は、ひとつです。でも、あなたが学校で習ったあの文法は、数ある文法論のうちのひとつでしかないのです。学校英文法は、率直に言って、「話せるようになる」という目的には、合っていません。その「話せるようになる」ために必要なことをしっかりと組み込んだのが、みわ文法です。新しい英語教育文法として、自信をもってお届けします。

 

みわ文法 ポイント1:基礎を完璧にする

みわ文法では、メインの絶対におさえなければならない機能を中心に、しっかり学習することができます。これまで中学から勉強してきたのに現在しゃべれていないということは、必ず基礎に穴があるということです。その穴を完全に埋めることを目指します。どこを中心にやるかというと、以下の4つです。

  1. 動詞 たて糸編(動詞の語形変化)
  2. 動詞よこ糸編(5文型とその応用)
  3. 名詞・冠詞編
  4. 形容詞・副詞編

この4項目をみて、どう思われましたか? 「関係代名詞や不定詞、分詞構文などの重要な項目が含まれていない」とお思いなのではないでしょうか。

その点は、ご心配はいりません。この4つを中心に据えることで、他の項目への理解もしっかり広がっていくように、カリキュラムが組まれています。どの形が文中でどんな役割をするのかが明確になるので、関係代名詞も不定詞も分詞構文も、しっかりと理解できるようになります。TOEICで問われるような基本的な文法はすべて網羅していますので、ご安心ください。

 

みわ文法 ポイント2:全体像を把握する

英語を学習する上で、全体像がきちんと見えているということは、とても大切です。「会話であまり使わないから」という理由で、助動詞の一部の用法や、過去完了など、難しい部分を避けていませんか? でも、あなたが現在自信をもって英語を話せていないとしたら、全体像をつかんでいないことが、その原因のひとつかもしれません。

例えばクイズに答えるときに、あなたは「正解は A、B、C のうちの B だ」と思ったとします。でも、いまいち自信がもてません。なぜかというと、「そのクイズの答えは、D や E という、ABC 以外のものである可能性がある」と、あなたは知っているからです。たとえ正解が B だったとしても、「D や E について詳しく知らない」という漠然とした不安が、あなたを自信をもった会話から遠ざけているのです。自分の知っている範囲のことだけでなんとかやりくりしようとしている限り、自信をもって答えることは、永遠にできません。これを解決するのは簡単です! D や E についても、しっかりと勉強してしまいましょう!

みわ文法は、上に挙げた基礎の部分について、全項目をしっかり理解できるようになるまで必ずやります。「基本はできているはず」とあなどってはいけません。現状でどこかに穴があるから、自信をもって話せていないのです。たとえば、「3.名詞・冠詞編」では、a がつくのか the がつくのかも、徹底的に勉強し、理解します。なんとなくごまかしながらしゃべるのではなく、自分で正しい冠詞が選べるようになるのです。必ずできるようになります。

 

みわ文法 ポイント3:「名は体を表す」が鉄則

みわ文法は、「話し手の視点を大切にした文法」だと述べました。それは、話し手が「言いたい」と思ったことが、そのまま文法項目の名前になっているということです。

たとえば、きちんと文法を勉強してきた方なら、「現在形は、習慣や一般的な事実をあらわす」というふうに覚えているのではないかと思います。でも、この「現在形」という名前があるために、「現在形は現在のことをあらわす」という誤解が後を絶ちません(実際には現在のこともカバーしています)。現在形が実のところなにをあらわしているのかというと、「習慣や一般的な事実などのずっと変わらないことがら」です。ですから、みわ文法では、いわゆる現在形を「恒常」と呼ぶことにしています。ずっと変わらない事実や、繰り返ししている習慣などについて話したいなと思ったら、「恒常」を選べばいい。とてもシンプルです。

学校英文法で、これに「現在形」という名前がついているのにはれっきとした理由があり、それ自体は否定されるべきものではありません。でも、「現代の英語を」「外国語として習得し」「話せるようになりたい」という目的のときは、ズレが生じている、ということです。このズレがある部分について、みわ文法はすべて修正して理解できるようになっています。

「言いたいこと」と「文法項目名」が完全に一致しているので、「言いたいこと」から「正しい形」までが一直線です。迷うことがありません。覚えるべき項目の数も決まっていますので、覚えてしまえばとても楽に話せるようになります。

 

みわ文法 ポイント4:日本人にありがちな間違いとその理由まで

私は、日本語文法が専門で、日本語学で博士課程まで進学している、日本語の専門家です。英会話講師になる前は、外国人に日本語を教える日本語教師をしていました。なので、みなさんが間違った英語を話してしまうとき、その気持ちがよーーーーーーくわかるだけでなく、なぜそのような間違いをしてしまうのか、その仕組みをよーーーーーくわかっています。みわ文法は、その間違ってしまうメカニズムを、きちんと説明できるように作られています。

当たり前すぎるほど当たり前のことですが、日本語と英語は、違う言語です。言語が違うということは、世界の切り取り方、そして表現のしかたが異なるということです。初めのうちはどうしても、日本語的な発想で英文を作ってしまいがち。でも、それでは英語を母語とする人たちには理解しにくいことがあります。その発想の違いがどこからくるのか、言語の構造の違い、また文化的なものの見方の違いなどから、きちんと説明します。

ただ単に「それは間違っている!」と指摘するだけでは上達しません。その間違いがおこるのはなぜなのか、必ず理由があります。理由が意識されていれば、同じパターンの間違いを繰り返しにくくなります。自分の頭で考えた自分の言葉を紡ぎ出そうとするときに、必ず助けになります。直訳でない英語らしい文を、あなたも必ず作れるようになります。

 

2. トレーニング

理論とトレーニングは両輪

理解したことをきちんと使えるようになるには、トレーニングが不可欠です。正しい方法で、効率よくトレーニングしましょう。その意味で、理論とトレーニングは、まさに両輪であるといえます。

両輪ではありますが、理論とトレーニングでは、必ず理論を先にやります。一生懸命やってきたのに今現在しゃべれていないという方は、この両輪がうまくまわっていないか、順番が間違っているかです。正しいフォームも知らないのにやみくもに素振りをしては、悪いくせをつけるだけで、いいことがないのと似ています。まずはみわ文法できっちり基礎を固め、その基礎をいつでもスムーズに使えるように、トレーニングをしていく、というのが正しい順序です。

 

語学はスポーツと同じ

近ごろよく言われるようになりましたが、言葉を身につけるのは、スポーツと同じです。まずはルールを覚え、正しいフォームを理解するところから始めましょう。自己流のでたらめなフォームを身につけてしまうと、そのときはうまくいくように思えますが、後で伸び悩む原因になることはみなさんご存知の通りです。

でも、正しいフォームがどんなものか「知っている」だけでは、うまく体は動いてくれません。どんなにイチローを見つめていたって、バットにボールが当たるようにはならないのです。日頃から素振りをくり返し、走り込みをし、筋肉をつけておくことで、はじめてうまく振れるようになるのではないでしょうか。それなのに、英語の場合は、「習ったのだから話せるはず」と思われているようです。それは、素振りもろくにしないのに、いきなり試合に出ているようなものです。ラッキーな当たりはあるかもしれません。でも、それだけでは成長にはつながりません。素振りは大切です。素振りをしましょう!

 

トレーニング方法

素振りのやり方も、お教えします。正しい素振りのやり方が、あります。

正しい素振りのやり方があるということは、日本ではあまり意識されていないように思います。言語教育には積み重ねられた知見があり、それを活かしたトレーニング方法がきちんとあるのです。英語の教授法で有名なのは TESOL で、第2言語として英語を学ぶ人のために作られたものです。こういった体系立った教授法の資格をもった先生は、きちんとしたトレーニング方法を知っています。

私はというと、TESOL の資格こそ持っていませんが、外国人に日本語を教える日本語教師の資格をもっていて、日本語学専攻で大学院も出ています。420時間の研修でもみっちり教授法を学んでおり、多くの経験も積んできました。教授法自体はさまざまなものがありますが、私は特にカードを使ったドリル練習(実際の“素振り”にかなり近いものです)や、コミュニカティブ・アプローチと呼ばれる、学んだことを実際のコミュニケーションに活かしていくための教授法を得意としています。また、オリジナルのワークシートやボキャブラリービルディングシートを用意して、視覚的に理解したり、実際に英語を「使う」ということにつなげるための方法論を、いくつももっています。

「私はこのやり方で英語をマスターした」「自分はこういうやり方で習得した」という人の経験談は、世にあふれています。見るべきものも多い一方で、自己流のやり方がたまたまうまくいっただけ、という場合も少なくありません。多すぎる情報に惑わされることなく、プロのやり方で、さまざまな勉強法の中からあなたに最も合った、最も効率のいいトレーニング方法をご提供していきます。

 

話せるようになるのは当たり前

きちんと理解して、できるようになるまできちんとトレーニングをすれば、英語は必ず話せるようになります。それは当然のことです。英語が話せるというのは、頭のいい人だけが達成できるものでも、一部の人の特権でもありません。きちんと勉強すれば、必ずしゃべれるようになる。それは当然のことだ、そういう意識をみなさんに持っていただきたいと思います。

練習しても、気持ちの上でリミッターがかかっているためにうまくいかないことも多々あります。日本人には特にそういう人が多いのではないでしょうか。私がいつも生徒さんたちにいちばんはじめに出す宿題は、「近い将来、ご自分が外国人の人たちと、自由に、楽にコミュニケーションがとれているその姿を、1日1分でいいですから、毎日思い描いてください」です。話せるようになるのは当然のことです。そう信じて、短期間でしゃべれるようになってしまいましょう。

理論とトレーニングの両輪がまわるようになると、自分でどんどん伸びていくことができるようになります。自由に英語を使えるようになって、英語の勉強から卒業していってくださいね。